韓国 東海岸旅行記⑤【高城統一展望台・DMZ博物館】

海外旅行記

私が訪れた数日前に北朝鮮のミサイル発射報道を受けて緊張感が高まり、一時的に閉鎖される事態が起こり、今回の韓国東海岸旅行で行くかどうか迷ったのですが、ここまで来たからには一度は行ってみたいと思い、韓国最北端に位置する北朝鮮が見える高城統一展望台を訪れることになりました。

こちらを訪れるにはいくつか条件があるようで、事前に情報を検索し調べたのですが、以下のような条件があることがわかりました。

1.車での来場が必須であること

2.韓国語の疎通が可能であること

3.身分証明書の提示が必要であること

そもそも外国人が1人で訪れて見学できるのかどうか、案内の記載が見つけられず非常に心配だったので事前に電話で問い合わせをしました。

また、現地の天気が悪いとせっかく展望台に登っても北朝鮮が見えないという悲しい結果に終わってしまうので、当日の天気についても合わせて聞いてみました。

電話した当日の朝は、天気については曇っていて見晴らしは良くないとのこと。

予約は必要なく、展望台やDMZ博物館に行く前に、統一展望台出入り申告所にて申告書の提出が必要とのこと。

電話してみた結果、今にでも行こうと思えば行けることがわかり、少し悩んだのですが、今行かなければ一生行かないかもと行く決断をしました。

行くと心に決めてしまえば、あとは行くだけなのですぐにホテルを出発しました。

統一展望台出入申告所

ここに辿り着く前に、展望台に行く前に必ず申告所に寄ることと何度も注意を促す道路看板が出て来ました。

あれだけ注意を促しても申告所に寄らずに進んでしまう人がいるのでしょうか。

建物の中に入り一番最初にやることが、2つある窓口のうち、左側の窓口で駐車料金の支払いと出入申告書の記入です。

その時に車のナンバーやパスポートの確認、クレジットカードでの駐車料金の支払い5,000ウォン(約530円)を行いました。

出入申告書は全て韓国語表記で、アルファベットの補助表記も一切ありませんでしたが、なんと日本語版の記入例を渡されました!!

ただしあくまで記入例であって、用紙下部の遵守事項はハングルで読まなければなりませんのでご注意。

誓約事項としては

1.道路脇に駐停車することはできない。

2.現役軍人の軍服を着用及び飲酒、大声で歌ったりできない。

3.軍事施設の破壊、破損、写真撮影、録音はできない。

4.鉄くず収集。山菜の採取。釣りの禁止。暴発物、危険物は所持できない。

5.検問者、案内者、管理者の適切な指示に従わなければならない。(観光時間は3時間以内)

上記事項に違反した時は関係法規に従いどんな処置も受けることを誓約致します。

こんな感じの内容です。

その後、もう1つの窓口に申告書を提出し、3,000ウォンの入場料を支払います。

この際も窓口の人に、スリーサウザンドッ!と言われたのでやはり外国人も訪れるのですね。

無事に申告書の提出を終え、また別の遵守事項の注意書きを渡され、では出発して下さいと言われました。

再び車に乗り、標識に従って展望台方面に向かいうのですが、統一展望台までは約10kmも離れています。

ちょっと走ると軍の検問所があり、ちょっとしたやり取りがありました。

車の中を確認するので窓を全部開けて下さいと言われ、窓を全部開け、乗車人員と申告書の内容が合っているか等を確認していました。

1.統一展望台駐車場以外での駐停車、及び下車は禁止。

2.軍事保護区域のため軍事施設の破損、撮影、録音等は禁止。

3.出入申告書に記入した目的以外の行動と、民間人としての軍用物の着用は禁止。

4.危険物所持時は検問所で申告し、走行中軍事車両の追い越し禁止。

5.展望台観光後、この注意書きを必ず検問所で返却すること。

こんな感じのことが書いてありました。

誓約通り、途中で止まることなく統一展望台駐車場まで走ってきました。

駐車場に入る時、車両の消毒に協力くださいと表示があり、自動噴霧機で車両に消毒液をかけられたおかげで車がとても汚れてしまいました。

売店やトイレもあり、想像してたのよりは普通の観光地的な雰囲気です。

統一展望台は高台にあり、ここから階段や坂道を登って行かなければなりません。

けっこう歩いたと思うのですが、やっと展望台がある広場に到着しました。

しかし、インターネット等で写真で見た統一展望台を実際に目の前にすると、想像していたより迫力がありますね。

人から教えてもらったのですが、アルファベットの「D」の形を模して造られたそうです。

先端に突き出した部分は外に出て記念撮影ができるフォトゾーンになっているようなのですが、落下物の事故があったようで、この日は閉鎖されていました。

エレベーターで最上階である4階に上がりました。

この部分は案内表示によれば3階になるのですが、エレベーターの階数は4階になります。

ガラス越しにはなるのですが、無料の望遠鏡が設置されていて、遠くを見ることができました。

2階には展望教育室というところがあり、ここから見える景色の案内がありました。

1階展望台からの眺め。

ここから見える景色の中では、ガラス等が無く、直接肉眼で眺められるので実は1階の展望台が一番いいと思いました。

1階には有料の望遠鏡があったのですが、小銭が無く利用することができませんでした。

両替機はあったのですが、1,000ウォン札を500ウォン硬貨×2に両替するもので、10,000ウォン札は両替できませんでした。

展望台からしばらく北朝鮮を眺めた後、また車で移動して今度はDMZ博物館に向かいました。

ご家族で来場されている方々も多かったので、歴史教育も兼ねて子供連れで訪れて来る人も多いのでしょうか。

事前にある程度の予備知識があるとより楽しめそうですが、私は全然勉強して行かなかったので、サクッと軽く見て回りました。

ドイツの分断についての展示もありました。

ミュージアムショップ。

館外には大きな音や光で対北朝鮮の心理戦を行うための大きな装置が設置されていました。

平昌に宿泊していたので、ここまでの移動距離も長く、更に現地でも手続きから見学まで3時間以上かかったのでこの日は高城統一展望台とDMZ博物館だけで1日が終わってしまったのですが、前から気になっていたこの場所にやっと来ることができ、充実感で胸がいっぱいになりました!

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